ラジオNIKKEI第1「健康ネットワーク」正しい筋肉のつけ方と健康 第2話「筋肉の基礎知識」
こんにちは!株式会社肉体改造研究所 代表の竹田大介です。
8月は、ラジオNIKKEI第1の番組「健康ネットワーク」に毎週出演し、「正しい筋肉のつけ方と健康」をテーマにお話しさせて頂きました。
8月8日(金)放送の第2回目「筋肉の基礎知識」の内容を下記にお送りします。
ポッドキャストでお聴き頂くことも可能ですので、ぜひ下記リンクよりお聴きください!
https://www.radionikkei.jp/podcast/kenkounet/20258810.html
目次
筋肉の基礎知識と健康への影響
今回のテーマは「筋肉の基礎知識」。筋肉の種類や加齢による変化、そして健康づくりにおける筋肉の重要性についてお話ししました。
筋肉の3種類
筋肉には大きく分けて3つの種類があります。
骨格筋:骨の周りに付いており、姿勢を支えたり体を動かすために働く筋肉。自分の意思で動かすことができます。
平滑筋:血管や内臓をつくる筋肉。自分の意思とは関係なく働き、生命維持を支えています。
心筋:心臓を動かす筋肉。血液を全身に送るための拍動を生み出しています。
私たちがトレーニングで鍛えるのは主に骨格筋ですが、実は体内のあらゆる場所に筋肉が存在しているのです。
筋肉は何歳でも成長する
加齢によって筋肉は自然と衰えていきます。しかし、適切な刺激(負荷)を与えることで、何歳になっても筋肉は成長します。トレーニングによって筋繊維を損傷させ、栄養と休養で回復させる。このサイクルを繰り返すことで筋肉は少しずつ太く、強くなっていきます。
ただし「日常生活でかかる以上の負荷」を与えることが大切。きついと感じるくらいの刺激を与えないと、筋肉はなかなか発達しません。
加齢と筋肉減少のメカニズム
年齢を重ねると、筋肉を合成するために必要なホルモンの分泌が減少します。その結果、筋肉量が徐々に減少。さらに筋肉が減ると活動量が落ち、食欲も低下するという悪循環に陥りやすくなります。
また、筋肉量の減少(サルコペニア)と肥満が同時に起こると、生活習慣病のリスクも高まります。筋肉が少ないと基礎代謝が下がり、太りやすい体質になるためです。
筋肉づくりとダイエットの関係
筋肉をつけるにはその分多くのエネルギーが必要ですが、ダイエットは摂取カロリーを減らす必要があります。この2つは逆の性質を持つため、同時進行は効率が良いとは言えません。ただし不可能ではなく、工夫次第で筋肉を維持しながら脂肪を減らすことは可能です。
効果を感じるまでの目安
筋肉の変化はすぐには現れません。見た目で実感できるようになるまでには、およそ3か月ほどが目安です。体組成計やメジャーを使って数値を記録し、変化の推移を見ていくことが大切です。
トレーニング時の注意点
呼吸法:特に高血圧の方は息を止めないことが重要。息をこらえると血圧が急上昇するリスクがあります。
体調管理:既往歴やその日の体調は必ずトレーナーに伝えましょう。
食事のタイミング:トレーニングの2~3時間前に食事を済ませるのが理想です。空腹や満腹での運動は体調不良の原因になります。
フォームと負荷:正しいフォームと適切な負荷を守ることが怪我の予防につながります。まずはトレーナーの指導を受けてから自主トレに移行するのが安全です。
まとめ
筋肉は何歳になっても成長します。しかし、ただ動くだけではなく「正しい知識」「適切な負荷」「栄養と休養」が揃って初めて効果を得られるものです。サルコペニアや生活習慣病の予防、そして健康寿命を延ばすためにも、筋肉の基礎知識を理解して日々の生活にトレーニングを取り入れてみましょう。
番組の詳細等は下記をご覧ください!
代表 竹田大介がラジオNIKKEI第1「健康ネットワーク」に出演します! | 株式会社肉体改造研究所 ニクケン

執筆者:竹田大介
熊本県合志市出身。
ゴールドジム公認パーソナルトレーナーとして、ゴールドジム東陽町スーパーセンター・イースト東京(江東区南砂)・渋谷東京の3店舗で活動中。
大学院でのトレーニング科学における学術研究で得られた科学的知見を活かし、お客様の個性や目的に合わせて目標達成を効率的に導くオーダーメイドなエクササイズプログラムを立案し、楽しくトレーニングできるようサポートさせて頂いております。
株式会社肉体改造研究所 代表取締役
日本大学大学院文学研究科教育学専攻体育学コース 博士前期課程 修了
NSCAジャパン 最優秀論文賞2018 森永最優秀事例報告賞 受賞
NSCAジャパン 最優秀指導者賞 パーソナルトレーナー・オブ・ザ・イヤー2021 受賞