【専門家解説】中高年こそ「肉と魚」が必要!健康寿命を延ばす食事とエネルギー計算の基本
「階段の上り下りがつらくなってきたけれど、年のせいだから仕方ない?」こんにちは。株式会社肉体改造研究所 代表・パーソナルトレーナーの竹田大介です。先日、江東区レインボータウンFMのラジオ番組「クリスタルシャワー」に出演し、ご高齢の方が健康的な身体を維持するための「栄養と食事」についてお話しさせていただきました。今回は、いつまでも元気に動ける身体を作るために不可欠な「エネルギー量の計算方法」と「タンパク質の重要性」について詳しく解説します。

【動画解説】中高年こそタンパク質が必要な理由とは?(ラジオ生放送の様子)
文字起こし元の動画をご覧いただけます。お肉やお魚をしっかり食べるための具体的なアドバイスをぜひチェックしてください。再生時間約5分。
目次
1. 放置すると怖い「負のスパイラル」とは?
ご高齢になると、外出機会が減ることで運動量が落ち、それに伴ってお腹が空かなくなるため食が細くなりがちです。しかし、ここに大きな落とし穴があります。
- 食べる量が減る:必要なエネルギーが枯渇する
- 筋肉が衰える:体を動かすのがおっくうになる
- 活動量が低下する:さらにお腹が空かなくなる
この「負のスパイラル」を放置すると、筋肉が急激に減少する「サルコペニア」や、心身が衰えた「フレイル(虚弱)」の状態を招いてしまいます。この連鎖を止める鍵は、「正しい食事」で必要なエネルギーを確保することです。
2. あなたに必要な「1日の摂取エネルギー量」を知ろう
まずは、ご自身が1日にどれくらいのカロリーを摂取すべきかを知りましょう。以下の計算式で目安を出すことができます。
【計算式】 体重(kg) × 生活程度(係数) = 1日の必要エネルギー量
自分の「生活程度」がどれに当てはまるかチェックしてみてください。
| 生活程度(係数) | ライフスタイルの目安 |
|---|---|
| 25〜30(低い) | デスクワーク中心、家で過ごすことが多い、外出が少ない方 |
| 30〜35(普通) | 適度に体を動かす仕事、散歩や軽いスポーツを習慣にしている方 |
| 35〜40(高い) | 立ち仕事や力仕事、日常的に活発な運動・スポーツを楽しんでいる方 |
例えば、体重60kgで散歩を習慣にしている方(係数30)なら、60 × 30 = 1,800kcal が1日の目安となります。
3. 理想的な「三大栄養素」のバランス
エネルギーを何から摂取するかも重要です。健康維持に最適なバランスは以下の通りです。
- タンパク質(筋肉の素):13〜20%
- 脂質(主に生命維持のエネルギー源):20~30%
- 糖質(主に活動のためのエネルギー源):50~65%
「糖質が多い」と感じるかもしれませんが、脳や体を動かすガソリンとして、中高年の方にとっても炭水化物は非常に大切です。
4. 中高年・高齢者こそ「タンパク質」を積極的に!
特に注目していただきたいのがタンパク質です。最新の研究データでは、「1日のエネルギーの16.1%以上をタンパク質から摂取することで、体の虚弱(フレイル)を抑制できる」という結果が出ています。
ご高齢の方は「もう脂っこい肉は必要ない」と思われがちですが、実は高齢になればなるほど、意識してお肉やお魚を食べる必要があるのです。
どれくらい食べればいい?
目安は、「体重1kgあたり1g以上」のタンパク質摂取です。
(例:体重60kgの人なら、1日60g以上のタンパク質が必要)
ここで注意したいのは、「食材の重さ = タンパク質の量」ではないということです。例えば、高タンパクな鶏ササミ100gでも、含まれるタンパク質は約20g強程度。つまり、60gのタンパク質を摂るには、お肉やお魚を合計300g近く食べる必要があります。
5. パーソナルトレーニングで「動ける身体」を取り戻す
食事で栄養を摂るのと同時に、その栄養を筋肉に変えるための「適切な負荷の運動」が欠かせません。
株式会社肉体改造研究所では、プロのパーソナルトレーナーが一人ひとりの体力や健康状態に合わせたオーダーメイドのトレーニング指導を行っています。
- 自己流の運動で膝や腰を痛めるのが不安
- 効率よく筋肉をつけたい
- いつまでも自分の足で歩き続けたい
そうお考えの方は、ぜひ一度当研究所のパーソナルトレーニングをご体験ください。食事と運動の両面から、あなたの「一生動ける身体づくり」を全力でサポートいたします。

執筆者:竹田大介
熊本県合志市出身。
ゴールドジム公認パーソナルトレーナーとして、ゴールドジム東陽町スーパーセンター・イースト東京(江東区南砂)・渋谷東京・表参道東京の4店舗で活動中。
大学院でのトレーニング科学における学術研究で得られた科学的知見を活かし、お客様の個性や目的に合わせて目標達成を効率的に導くオーダーメイドなエクササイズプログラムを立案し、楽しくトレーニングできるようサポートさせて頂いております。
株式会社肉体改造研究所 代表取締役
日本大学大学院文学研究科教育学専攻体育学コース 博士前期課程 修了
NSCAジャパン 最優秀論文賞2018 森永最優秀事例報告賞 受賞
NSCAジャパン 最優秀指導者賞 パーソナルトレーナー・オブ・ザ・イヤー2021 受賞



