人間は、なぜ太るのか?肥満のメカニズム
こんにちは!株式会社肉体改造研究所 代表の竹田大介です。
本日は、過去にアメブロに書いたダイエット記事を一つ転載してみます。
「人間は、なぜ太るのか?」
人類の歴史は、今から約650万年前の中部アフリカから始まったと言われています。
生きていくために獲物を狩り、木の実を採り、食料を調達していた時代では、いつも食事にありつけるとは限りません。食事にありつけなければ、飢餓に苦しみ飢え死にしてしまいます。人類は飢餓の中で生き抜くため、僅かな食事の機会で獲たエネルギーの中で余分に摂取した分を「脂肪」として蓄積し、必要な時にエネルギーとして使用し活動することで、飢餓を生き抜く体へと進化していったのです。
現代では、一部の地域を除いて、人類は飽食の時代を迎えていますが、これはほんの数十年前からのことです。人類の長い歴史は、ほとんど飢餓との戦いの歴史でした。
飽食の時代と言われる現代では、その進化した体が、余分に摂取したエネルギーを脂肪として蓄積し、さらに、発展した交通手段により歩くことが減り、便利な電化製品により最小限の活動で生活できる社会になり、蓄えた脂肪(エネルギー)を消費する機会を失ってしまいました。よって、脂肪を過剰に蓄えた体、「肥満」に悩む人が急増しています。
飢餓の時代と飽食の現代での人々のエネルギー収支を比べてみると、下記のようになっています。
飢餓の時代 摂取エネルギー<消費エネルギー
飽食の現代 摂取エネルギー>消費エネルギー
「肥満は万病のもと」と言われ、糖尿病・高血圧・心肥大・脂質異常症・高尿酸血漿→通風・狭心症→心筋梗塞・脳卒中・脂肪肝・胆石・逆流性食道炎・睡眠時無呼吸症候群・変形性関節症・腰痛・性ホルモンの異常 と、とても多くの病気・体調の不良に関係しています。
飽食・利便性追求の現代を生きる我々は、エネルギーを過剰摂取しない様に日々の食事に注意し、また積極的に活発に体を動かしエネルギーを消費する様に心がけなければ、知らず知らずのうちに肥満体へ近づいてしまうのです。
では、具体的にはどのような生活を送れば健康的な身体を維持できるのでしょうか?
格闘家の減量のように、極端に少ない食事で激しく運動すればいいのでしょうか?
格闘家や体重制限のある競技のアスリートの場合、試合前の計量にパスすれば、その後は体重が戻ってもかまいませんが、健康的な身体を手に入れたい方のダイエットでは、手に入れた身体を一生キープすることが重要になるため、期限があるアスリートの減量と期限がないダイエットでは方法がまったく違って来ます。
健康的なダイエットを成功させるには、基礎代謝を上げることで日々の消費エネルギーを増やし、食事の量とともに食事のバランスを見直し、代謝のよくなる食べ方を身に付ける必要があります。
《健康的なダイエット方法シリーズ》
- 人間は、なぜ太るのか?肥満のメカニズム
- 太りにくく痩せやすい身体を手に入れるには?
- 基礎代謝を上げるには?
- 自宅でできる!痩せ体質を作るための筋肉トレーニング
- 筋肉をつけるための食事!タンパク質について
- タンパク質は一日にどのくらい摂ればいいか?
- トレーニング効果を最大限に引き出すためのタンパク質摂取のタイミング
- 健康的に美しく痩せるための脂質の摂り方
- 太らない糖質の摂り方!
執筆者:竹田大介
熊本県合志市出身。
ゴールドジム公認パーソナルトレーナーとして、ゴールドジム東陽町スーパーセンター・イースト東京(江東区南砂)・渋谷東京の3店舗で活動中。
大学院でのトレーニング科学における学術研究で得られた科学的知見を活かし、お客様の個性や目的に合わせて目標達成を効率的に導くオーダーメイドなエクササイズプログラムを立案し、楽しくトレーニングできるようサポートさせて頂いております。
株式会社肉体改造研究所 代表取締役
日本大学大学院文学研究科教育学専攻体育学コース 博士前期課程 修了
NSCAジャパン 最優秀論文賞2018 森永最優秀事例報告賞 受賞
NSCAジャパン 最優秀指導者賞 パーソナルトレーナー・オブ・ザ・イヤー2021 受賞