女子に人気の美尻トレーニングを、お婆さんになっても続けて欲しい理由
こんにちは!株式会社肉体改造研究所 代表の竹田大介です。
ここ最近は男性も女性も空前の筋トレブームが巻き起こっており、特に女性は一昔前までの「細ければいい」「体重を減らせばいい」という不健康なダイエットから、「程よく筋肉をつけてメリハリボディを作る」という、健康面から考えても素晴らしい方向に流行がシフトしつつあります。
タレントのローラさんを中心に引き締まったおなかの「腹筋女子」が流行し、現在では美しいお尻を作る「美尻トレーニング」がブームを迎えています。
垂れたお尻やペタンコなお尻より、上向きで形のよいお尻の方が見た目も美しいですが、お尻の筋肉は人間の基本機能である立ち上がりに必要な筋肉になりますので、「美尻トレーニングブーム」はブームで終わらせず、ぜひお婆さんになってもやり続けて頂きたいと思います!
筋肉は加齢とともに衰えていきますが、衰える度合いは部位によって異なります。
筋肉量は人種により異なることが知られていることから、日本人の筋肉量の加齢現象を部位別に調査した研究(谷本ら,2009)よると、20歳時と80歳時の筋肉量の減少率が最も大きい部位は下肢であることが明らかになっています。
その中でもお尻の筋肉量が減少して筋力低下が起こると、立ち上がりや階段をあがる動作に悪影響を及ぼします。
訪問診療を行うお医者さんから聞いた話ですが、患者さんのお宅に到着しチャイムを鳴らしても誰も出てこないことに不安を感じて室内に入ってみたら、下肢の筋力が低下したお爺さんがソファに座った状態から立ち上がれなくなり、助けも求められず呆然としていたところに遭遇したことがあったそうです💦
男性も女性も、筋トレをブームで終わらせず、高齢になってもいつまでも自分の脚で歩けるように一生涯の習慣にして頂きたいと思います!!
参考文献
谷本芳美,渡辺美鈴,河野令,広田千賀,高崎恭輔,河野公一.日本人筋肉量の加齢による特徴.日本老年医学会雑誌 47(1), 52-57, 2010-01-25
執筆者:竹田大介
熊本県合志市出身。
ゴールドジム公認パーソナルトレーナーとして、ゴールドジム東陽町スーパーセンター・イースト東京(江東区南砂)・渋谷東京の3店舗で活動中。
大学院でのトレーニング科学における学術研究で得られた科学的知見を活かし、お客様の個性や目的に合わせて目標達成を効率的に導くオーダーメイドなエクササイズプログラムを立案し、楽しくトレーニングできるようサポートさせて頂いております。
株式会社肉体改造研究所 代表取締役
日本大学大学院文学研究科教育学専攻体育学コース 博士前期課程 修了
NSCAジャパン 最優秀論文賞2018 森永最優秀事例報告賞 受賞
NSCAジャパン 最優秀指導者賞 パーソナルトレーナー・オブ・ザ・イヤー2021 受賞