子供の運動・スポーツの習い事は1つに絞るべき?ゴールデンエイジの運動能力の発達
こんにちは!株式会社肉体改造研究所 代表の竹田大介です。
お子様に運動・スポーツの習い事をさせる際、一つの競技に絞って小さいうちから専門特化させるのと、多くのスポーツを幅広くやらせるのでは、どちらの方が子供の運動能力が発達するのでしょうか?
本日は、その疑問について「スキャモンの発育・発達曲線」から考えてみたいと思います。
目次
スキャモンの発育・発達曲線
スキャモンの発育・発達曲線は、成人(20歳)を100%としたときの各年齢の量的な成長を表しています。
リンパ型
免疫力を向上する扁桃やリンパ節といったリンパ組織の発達を示しています。
7歳ごろに成人を超えて12歳ごろにピークを迎えます。
神経型
脳や脊髄、視覚器、頭径を示し、リズム感や体を動かすことに対する器用さを担っています。
生まれてすぐから急激に伸び、4~5歳ごろには成人の約80%に達し、12歳ごろにはほぼ成人と変わらないところまで成長しています。
一般型
身長や体重、呼吸器、消火器、肝臓などの胸腹部臓器の発育を示しています。
幼児期(第一次成長期)と思春期(第二次成長期)に急速に成長します。
生殖型
男児の陰茎や睾丸、女児の卵巣や子宮などの発育を示します。
思春期(第二次性徴期)に急速に成長します。
ゴールデンエイジ
上記の「スキャモンの発育・発達曲線」を見て頂いてお分かりの通り、運動能力に関係する「神経型」は生まれてすぐから急激に伸び、4~5歳頃には成人の80%程度にまで達します。
9歳~12歳ごろの時期は、生涯で最も運動を習得しやすい時期と言われ、ゴールデンエイジと呼ばれています。
ゴールデンエイジの前の5歳~8歳ごろをプレ・ゴールデンエイジ、ゴールデンエイジの後の13歳~15歳ごろをポスト・ゴールデンエイジと呼んでいます。
ゴールデンエイジの子供たちにおススメの運動
プレ・ゴールデンエイジからゴールデンエイジの子供たちには、遊びのなかで楽しく多様な運動をさせてあげることが大切です。
楽しくない、興味のない運動をやらせるのは難しいので、お父さん・お母さんや兄弟・お友だちと、走る・跳ぶ・投げる・蹴るといった基本的な身体運動を含む遊びを一緒に楽しくやりましょう。
昔ながらの鬼ごっこやケンケンパ、だるまさんが転んだ、縄跳び、缶蹴りなどの遊びには基本的な身体運動が含まれていておススメです。
運動・スポーツの習い事は1つに絞るべき?
プレ・ゴールデンエイジからゴールデンエイジの時期は、多様な身体運動を行い運動能力をグングン伸ばして行ける時期ですので、1つの競技に絞らず、可能であれば多くのスポーツを幅広くやらせてあげることで、様々な運動能力を向上させることが期待出来ます。
そのなかで、本人が好きなスポーツ、または才能が感じられるスポーツがあれば、ポスト・ゴールデンエイジとなる中学生ごろから1本に絞り専門特化させてあげるのもよいと考えられます。
まとめ
ゴールデンエイジのお子様は運動能力を伸ばすのに最適な時期であるため、走る・跳ぶ・投げる・蹴るといった基本的な身体運動を含む遊びをたくさん行い、スポーツは一つに絞らず幅広く行うことがおススメです。
ご質問等ございましたら下記LINEよりお願いします!
執筆者:竹田大介
熊本県合志市出身。
ゴールドジム公認パーソナルトレーナーとして、ゴールドジム東陽町スーパーセンター・イースト東京(江東区南砂)・渋谷東京の3店舗で活動中。
大学院でのトレーニング科学における学術研究で得られた科学的知見を活かし、お客様の個性や目的に合わせて目標達成を効率的に導くオーダーメイドなエクササイズプログラムを立案し、楽しくトレーニングできるようサポートさせて頂いております。
株式会社肉体改造研究所 代表取締役
日本大学大学院文学研究科教育学専攻体育学コース 博士前期課程 修了
NSCAジャパン 最優秀論文賞2018 森永最優秀事例報告賞 受賞
NSCAジャパン 最優秀指導者賞 パーソナルトレーナー・オブ・ザ・イヤー2021 受賞